セネガル川の河口にあるサンルイは旧植民地時代、フランス領セネガルの首都だった歴史ある町だ。乾燥した砂漠地帯の本土側からフェデルブ橋を渡るとコロニアル建築が残り世界遺産にも指定されている中洲のサンルイ島、さらに進むとモーリタニア側から60km伸びる砂州(ルバロイの舌)と、複数の気候風土、歴史が織りなす多様性に富んだ場所でもある。
特に“動と静”の対比が印象的だったのは砂州半島だ。サンルイ島に近い場所では静かな入り江が絶好の港湾となり、セネガルで最も人口密度が高いと言われる漁師町が広がり、毎日が祭りのような活気に溢れている。投網漁などに使われるロティと呼ばれるカラフルな小型木造船が隙間なくびっしりと係留された景観は圧巻だ。一方、半島の先端には人影は疎らで、ラグーン、マングローブ、ウミガメが産卵する砂浜などの自然が保護されており、渡り鳥の絶好の生息地としてラムサール条約登録地にも指定されている。
多様性の町サン・ルイを走るプリウスPHV、バオバブキャンプ
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