モロッコ観光を牽引するマラケシュ「ジャマ・エル・フナ広場」

アルジェリア国境に広がるサハラ砂漠の玄関口「シェビ砂丘」で褐色の魅力に取り憑かれた我々は、サハラ砂漠縦断に挑戦するため、再びアトラス山脈を越えて西海岸を目指した。西へ向かう峠は「オート・アトラス山脈」という一番標高の高いルートだ。

 

砂丘の町エルフォードを越えると、一面の土漠地帯にテーブル状の侵食山が連なり、まるで北米アリゾナのモニュメントバレーのような光景が広がる。ワルザザードを越えるあたりから勾配は一気にきつくなり、大型トラックなどはガクンと速度が低下するが、道幅が狭く登坂車線もないため、峠道は数珠つなぎの車列で這い上がるスローペースに。途中には今年2月の大雪で路肩が崩れた箇所の修復工事の影響もあり、予定時間を大幅に超過して、夜遅く中継地点のマラケシュに到着した。

 

まるでモニュメントバレーのような景観

 

街道筋には土産物屋が立ち並ぶ

 

今年2月の大雪で崩れた道路の補修工事が行われている。

 

 

世界を旅する人たちの間で行きたい国としてランキング急上昇しているモロッコ。中でも“インスタ映え”する街としてダントツの人気を得ているのがアトラス山麓の丘陵地にあるモロッコ第2の都市マラケシュだ。

 

旧市街にあるジャマ・エル・フナ広場は、大道芸人、食品や雑貨の屋台が軒を連ね、昼夜を問わず活気に溢れている。自撮り棒で仲間と記念撮影したり、大道芸人にチップを渡して一緒に写したり、ビデオ通話アプリなどで周囲の様子をシェアしたりと、ほとんどの観光客がスマホ片手に歩き回っている。

 

数十メートル間隔でポリスが居て治安も良好だし、広場を取り囲む建物の上階のカフェではWi-fiが繋がる店舗も多く、観光客のSNS需要にしっかり応えているようだ。オリンピックイヤーが間近に迫る日本の観光地も、世界のSNS需要を満たす対応を期待したい。

 

ありとあらゆる物がごちゃ混ぜ、まさにカオス。

 

大道芸人から渡されたゴブラを恐る恐る首に掛けるツーリスト。

 

美味いと評判のフルーツジュースがずらり

 

真剣な表情でコブラを操る蛇使い。

 

17年前にも居た水売りも健在。もちろん水ではなくSNS撮影需要が主な収入源だ。

 

マラケシュのランドマークモスクタワー

 

馬車は観光客のためだけではなく、大事な運搬手段だ。

 

SNS映えNo1の街マラケシュを行くプリウスPHV

 

プリウスPHV、ランクル100は、長時間のきつい登坂にも全くノントラブルで、2度のアトラス山脈越えをクリアしました。

明日はモロッコ西海岸を南下する「サハラ第3ルート」を目指し、さらに西へ。