ジブラルタル海峡波高し

降り続く雨は激しさを増し、突風を伴って吹き付ける嵐の朝を迎えた。ニュースではスペイン各地の悪天候による被害の様子を報じている。アルヘシラスのフェリーターミナルで状況を確認すると、予定していたタンジェ(モロッコ)行きはすでに欠航が決まっていて、この先2日間は運行しないとの事。途方に暮れて見つめた桟橋の向こうに広がるジブラルタル海峡は、うねりが入り、泡立つようなうさぎ波が飛び交っていた。しかし、何としても今日中にアフリカへ上陸したい。

 

一番早くアフリカへ渡る方法をフェリーターミナル職員に調べてもらったところ、アフリカ最北部にある小さなスペイン飛地領「セウタ」行きは運行しているという嬉しい情報を教えてくれた。揺れが少ないため時化(シケ)に強い「双胴高速船」は、通常2時間程度掛かるところを約35分で到着!と良い事ずくめ。すぐさま予約を入れて順番待ちの列に並んだ。

 

アフリカを旅するのはキャンピングカーや大型4WD、GS1200やフェラーリなど多彩な顔ぶれ。

 

独特な形状が目を惹く双胴高速船Avemar Dos号

 

積み込みの撮影はセキュリティ上の制約で断られた

 

船底に格納されて出航を待つ2台

 

激しい揺れも楽しんでいる陽気なファミリー

 

到着後のチェック、スペイン出国、モロッコ入国と、煩雑な国境越え手続きが待っている

 

北アフリカの小さなスペイン「セウタ」は近年、観光都市として注目されている

 

国はスペインだが、アフリカ大陸にプリウスPHV最初の轍を刻むことができた

 

アルヘシラス〜セウタ ジブラルタル海峡フェリー

 

深夜のモロッコディナー

 

明日は古都メクネスの魅力をお届けします。