北海道・東日本編
初代MIRAIで福岡〜東京1,200kmを走破した7年前には、水素ステーションが無かった北海道・東日本にも少しずつインフラが整ってきた。そして、主に化石資源から抽出される「グレー水素」に代わり、再生可能エネルギーを使って水素を生成する「グリーン水素」への取り組みが各地で始まっている。
乳牛1頭のふん尿でFCVが1万キロ走行できる!(鹿追町)
乳牛1頭が1年間に出すふん尿から製造するグリーン水素で燃料電池自動車(FCV)が走れる距離は、自家用車の平均的な年間走行距離約10,000kmの燃料に相当する。
水素ロード北海道では、たくさんの牧場が点在する十勝平野で、牛のふん尿から水素を製造し、貯蔵、供給している「しかおい水素ファーム」のユニークな取組を紹介する。
しかおい水素ファームは2022年4月1日より水素ステーションとしての商業運用を開始。ここを充填拠点にすることで、FCVで道東、道北方面へのアプローチが可能となった。
福島県浪江町「再エネ利用世界最大級の水素製造施設 FH2R」や長野市「日本初!水素エネルギーシステムを導入したビル」など、広がりを見せ始めたグリーン水素への取り組みを紹介する。