ありがとう“牛のうんち”。ありがとう北海道。

本州へ渡る苫小牧港へのラストランは渡航初日と同じ小雨混じりの曇天だ。美しい風景が低く垂れ込めたベールに覆い隠されているのは少し残念だが、フェリーターミナルが近くにつれ、濃密な時間を過ごした充実感がこみ上げて来る。

美しい風景は雲のベールに隠れていた

連休初日とあって北海道横断自動車道はレンタカーが目立ち、サービスエリアは、たくさんの観光客で賑わいを見せている。到着した苫小牧西港フェリーターミナルには、3隻のフェリーが接岸し、出航の準備を始めている。乗船する「太平洋フェリー いしかり」はリーズナブルだが、船旅専門誌のクルーズシップ・オブ・ザ・イヤー フェリー部門で第1位に輝いたこともある人気の船らしいので、仙台までの15時間を快適に過ごせそうだ。

「日本の水素ロード 北海道編」で訪れた最北端・最東端は特に印象的だ。大雪山を望む三国峠を越え、層雲峡、名寄を経て浜頓別からオホーツク沿岸を北上し、ようやくたどり着いた「宗谷岬」。道東の広大な牧草地帯を抜け、キラキラと輝く厚岸湾、荒涼とした原始の姿が残る風蓮湖を経て、根室半島をひた走り、ついに踏破した最東端「納沙布岬」。

美しく印象深い北の大地の風景を滑るように走るMIRAIはいっそう魅力的に見えた。北海道での総走行距離1,635.1km全行程を、しかおい水素ファームが提供する「牛のうんち」由来のグリーン水素だけで走り切ったことは、何より意味深く貴重な体験だ。

北海道での総走行距離1,635.1km

「日本の水素ロード 北海道・東日本編」は、本州へと渡り後半戦を向かえます。各地の水素ステーション、グリーン水素製造施設など、水素社会を担う現場をMIRAIで巡りながらご紹介します。どんな出会いが待っているのか、大いに楽しみです。