牛のふん尿から作られた
水素を満充填
広大な十勝平野の鹿追町には牛をはじめとする多くの家畜が飼育されている。「しかおい水素ファーム」は、それらのふん尿由来の水素を製造、貯蓄、供給している国内唯一の施設だ。今年4月から商業営業をはじめた併設の水素ステーションを訪れ“牛のうんち”から作った水素を新型MIRAIに満充填し、さらに北へと向かった。
北海道の屋根、大雪山国立公園
三国峠を越えて最北端へ
然別湖から糠平湖、さらに北海道で一番標高の高い国道として知られる三国峠を越えるルートを北上した。広大な樹林帯の素晴らしい眺望を縫うように進む急勾配のワインディングは、MIRAIの水素を容赦無く消費していく。平地で省エネに気をつけている時の平均燃費は160km/kg程度(水素1kgで160km走行)だが、最高地点に到達した時の平均燃費は、63km/kgにまで落ち込んだ。
日没時刻を過ぎて日本海とオホーツク海の両方が赤く染まる頃、日本最北端「宗谷岬」へ到達した。
旅の最長ルートで日本最北端の地「宗谷岬」は予想以上に遠く、宿泊先の旭川へ到着したのは日付が変わる頃でした。明日はしかおい水素ファームを再び訪問し、施設内を見せていただくことにしています。いち早く水素社会に乗り出した取組を紹介します。