「日本の水素ロード」九州・四国編がスタートしてからというもの、幸運にも連日抜けるような秋空が広がり、各地の風景を存分に満喫できた。特に本土最西端、最南端は悪天候では踏破が困難な状況も考えられたので、天候に恵まれたことに感謝している。
本州に渡った途端、激しい雨に見舞われた。しかし、それは移動中だけのこと。立ち寄る先々では不思議と雨は上がる。お天道様はいつだってチームACPの味方なのだ。
京都若宮八幡宮へお参り
清水焼発祥の地、五条坂にある若宮八幡宮へ立ち寄った。大東亞戦争末期、爆撃機の本土襲来に晒された日本を守る術は失われ、焼夷弾が各地を襲っていた。これに対抗すべく高度迎撃型ロケット戦闘機が開発され、その燃料精製に使われた瓶(かめ)が、この神社に残っているのだ。燃料の成分は金属を融解するほど毒性が強いため、地雷や手榴弾などにも使用されて実績のある陶器が用いられたという。
実戦に使われることなく終戦をむかえたというが、生活を豊かにし、美へと昇華した陶器という文化が、再び戦争に使用されることの無いよう、この「黒歴史」を忘れないでおこうと思う。
名港トリトン
新名神から近畿自動車道を経て伊勢湾岸道路に入ると、名古屋港に架かる3つの斜張橋(名港西大橋、名港中央大橋、名港東大橋)が連なる、通称「名港トリトン」は、いつ渡ってもワクワクするする素晴らしい景観だ。
水素ステーション静岡
静岡県初のオンサイト式として稼働している水素ステーション。施設内の電力を水素燃料電池で賄い、FCバスなど大型車両にも対応できるよう広い敷地を確保するなど、環境に配慮し将来を見据えた運営がなされている。「日本の水素ロード」MIRAIには神戸からここまで370km走行して消費した水素2.99kgを充填した。